MUSICA FERVIDA

合唱団紹介

 お初にお目にかかります、ムジカ・フェルビダと申します。聞きなじみのない名前ゆえ、自己紹介をば致します。ドリンク剤? いえいえ、結成3年ほどの若輩合唱団で御座います。元はと申せば、信州長野県に「合唱団まい」と人の言ふ、欧州伊(イ)太(タ)利(リ)でも冬の札幌でも、歌と美食のためならばかかる費用も何のその、ひたすら旅する人々がおりました。一方、お江戸東京には、集い歌うたひ、酒を酌み交わし、過密スケジュールも何のその、月に2回の本番さえもこなしてみたりする、「カントゥス・アニメ」という団がおりました。同じ師匠を仰ぐ両団、目指すは100人であっても緻密なアンサンブルを奏でるウィーンフィルの音(ね)の響き。それならば、心を一つにして茨の道を歩みましょうぞ、と結成したのがムジカ・フェルビダでございます。まあ、ウィーンフィルになれるかどうかは別として、志こそいと高く、それぞれの土地で日々精進しておりまする。

 さて、生まれ出でたる3年前の秋、まずは一丁運試しと、東京都でのコンクウルでマルタンのミサを歌い、明くる年の3月には、合唱王国福島県は郡山市の歌の祭にも参加したのでございます。勢いに乗ったら止まらない。5月にゃ単独演奏会、オール浪漫派プログラムと銘打って、ドイツレクイエムにも挑戦したのでございます。多少の粗はあったとて、お腹一杯夢一杯、こってりと大いに盛り上がったものでした。

 こたび、この九州の地にて、再び大いに盛り上がりたいとやって参りました。当方、少々無秩序な老若男女ではございますが、「熱い音楽」奏でるを我らが運命(さだめ)と心して、その名の意味する「情熱の音楽」にぞふさわしい日本語による名曲を、心を込めて歌う所存です。お聞きいただく皆様の、内に秘めたる情熱を呼び覚ますことができたなら、恭悦至極に存じます。


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